オーラルフレイル 予防方法とセルフチェック
「オーラルフレイル」とは、口腔機能が衰えた状態を指します。かむ力の低下や舌の動きの悪化が食生活に 悪影響を及ぼし、身体機能の低下につながります。さらには滑舌が悪くなり、人と楽しく食事ができなくなって 閉じこもったりと、人や社会との関わりが減ってしまうことで心理的、社会的にも悪影響を及ぼすと言われています。
オーラル=Oral(口腔) フレイル=Frailty(虚弱)
オーラルフレイル チェック項目 | はい | いいえ | オーラルフレイル チェック項目 | はい | いいえ |
半年前と比べて、硬いものが食べにくくなった | 2 | 半年前と比べて、外出が少なくなった | 1 | ||
お茶や汁物でむせることがある | 2 | さきイカ・たくあん位の硬さのものが噛める | 1 | ||
義歯を使用している | 2 | 1日に2回以上、歯を磨く | 1 | ||
口の渇きが気になる | 1 | 1年に1回以上、歯医者に行く | 1 |
[チェック結果]
①合計0点~2点 オーラルフレイルの危険性は低いです。
②合計3点 オーラルフレイルの危険性があります。
③合計4点以上 オーラルフレイルの危険性が高いです。
<オーラルフレイル対策の為に >
①かかりつけ歯医者をもちましょう!
お口の状態は日々変化しています。 かかりつけ歯科医をもち、気になることがあれば相談を。 また、3ヵ月~半年に一度は歯科検診を受けましょう。
②お口のささいな衰えに気を付けましょう
オーラルフレイルは、「むせやすい」「お口が乾燥する」 「滑舌がわるくなった」等ささいな衰えが積み重なることで 進行します。早くお口の不調に気づくことができるよう、セルフチェックを習慣づけましょう。
③バランスのとれた食事をとりましょう
バランスのとれた食事は健康なからだを作る基礎となります。 また、様々な食品をとることでかむ機能の低下を防止できます。 食事の際は、よくかんで食べるように心がけましょう。
<パタカラ体操>
パタカラ体操は、しっかり口を動かして、大きな声で行います。
パ・・・口唇を閉じる
タ・・・口蓋に舌先をつける
カ・・・口蓋の奥に舌の付け根付近をつける
ラ・・・巻き舌にして口蓋に押し当てる
例えば、「パパパ、タタタ、カカカ、ラララ」とくり返します。
これらの発音はいずれも一連の食べる動作にかかわっています。
「パ」は食べ物を口の中に取 り込んでこぼさないようにす る動き、「タ」は舌を鍛えて 食べ物を押しつぶす動き、 「カ」は食べ物をのどの奥に 送って嚥下しやすくすると同 時に、鼻腔を閉じて食べ物が 鼻に入らないようにする動き、 「ラ」は舌の上に食べ物をま とめて飲み込みやすくする動きに関係しています。
ご質問等は、たかはし歯科クリニックスタッフまでお気軽にお声がけください。