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よくある質問ブログ

ただ白いだけではない、セラミックの本当の価値

こんにちは。

阿賀野市の歯医者、たかはし歯科クリニックです。

近年、歯科治療において「白い被せ物・詰め物」を希望される患者様が増えてきました。以前は銀歯が一般的でしたが、見た目を気にされる方が多くなり、セラミックなどの白い素材が注目を集めています。しかし、セラミック治療の魅力は単に「白くてきれい」という見た目だけにあるわけではありません。実は、長期的にお口の健康を守るという大切な役割も果たしているのです。

今回は、セラミックの白い被せ物が持つ特徴や、見た目以外のメリットについて詳しくご紹介します。

白い詰め物・被せ物の選択が増えている背景

歯の詰め物や被せ物には、保険診療で使われる金属、レジン(プラスチック)、そして自費診療で選べるセラミックなど、さまざまな種類があります。従来は耐久性や費用の面から金属が多く使われていましたが、最近では「自然な見た目で治したい」というニーズが高まり、白い素材を選ばれる方が増えています。

白い歯は健康的で清潔感がある印象を与えるため、仕事や人間関係においてもプラスに働くことがあります。また、SNSやメディアで「美しい笑顔」が強調される機会が増えたことも影響し、審美性への関心が高まっているのです。

しかし、ここで大切なのは「ただ白ければ良い」という考え方では不十分だということです。見た目の美しさに加えて、どれだけ歯にぴったり合って長持ちするか、むし歯になりにくいか、といった点がとても重要になります。

セラミック治療の魅力は「色合い」だけではない

セラミックの大きな特徴のひとつは、その自然な色合いです。光の透け感や質感まで再現できるため、周囲の歯と見分けがつかないほどリアルな仕上がりになります。

当院でも、歯科技工士と連携しながら患者様それぞれの歯に合わせた被せ物を製作しています。写真や口腔内の情報を共有することで、より自然な色味や形を再現することが可能です。必要に応じて技工士が診療に立ち会い、患者様と直接相談しながら最適な色や形を決定することもあります。このように「オーダーメイド」で作られるセラミックは、単に白いだけではなく、患者様の個性に調和することで自然な笑顔を生み出すのです。

適合性がむし歯のリスクを減らす

セラミック治療の大きな強みは、歯にぴったり適合することで二次むし歯を防ぎやすい点にあります。二次むし歯とは、一度治療した歯の詰め物や被せ物のすき間から細菌が侵入し、再びむし歯になってしまうことです。銀歯の場合、経年劣化で金属が歪んだり、接着の部分が劣化したりすることで、どうしても隙間ができやすくなります。そこから細菌が入り込み、再治療を繰り返す悪循環に陥ることが少なくありません。

一方、セラミックは精密に加工できるため、歯との適合性が非常に高くなります。当院ではマイクロスコープを用いて、細部まで確認しながら丁寧に歯を削り、適合性の高い被せ物が装着できるよう時間をかけて処置しています。さらに型取りも精密に行い、歯と被せ物の境目を限りなくなくすことで、むし歯の再発リスクを減らすことができます。つまり、セラミック治療は「見た目が白くてきれい」だけでなく、「むし歯を繰り返さない」という予防の観点からも優れているのです。

耐久性と清掃性のバランス

詰め物や被せ物を考える上では、耐久性や清掃性も大切なポイントです。金属は丈夫ですが、劣化による歪みや見た目の問題が避けられません。レジンは安価ですが、長期的には変色や摩耗が進みます。

セラミックは硬くて摩耗に強いため、長期間使用しても変色しにくいのが特長です。さらに表面がツルツルしているためプラーク(汚れ)が付きにくく、清掃性の面でも優れています。これにより歯ぐきの炎症や口臭のリスクを減らし、口腔内を健康に保ちやすくなるのです。もちろん、セラミックも正しいブラッシングや定期的なメンテナンスが必要です。しかし、他の素材と比較して清掃性に優れていることは、長い目で見て大きなメリットといえるでしょう。

まとめ

セラミックは歯との適合性が高く、二次むし歯を防ぎやすいこと、変色や摩耗が少なく長期的に安定して使えること、汚れが付きにくく清潔を保ちやすいことなど、口腔内の健康を支えるさまざまなメリットがあります。見た目の美しさはもちろん大切ですが、それ以上に「治療した歯を長持ちさせ、むし歯の再発を防ぐ」という本質的な価値があるのです。「白い被せ物にしてみたいけれど、本当に必要なのか迷っている」という方は、歯科医院で相談してみましょう。

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