虫歯にならないようにするためには
虫歯の治療は痛い、怖いものだと思います。できれば虫歯治療をしたくない、歯医者になんか行きたくないという方が多いと思います。ではどうすればいいか?一番なのは虫歯にならないことです。虫歯を予防すれば虫歯治療を受けなくても良くなります。
ではどうすれば虫歯はできないのでしょうか?
「そんなの簡単だよ、歯磨きしてればいいでしょ」と思うかもしれません。
しかし、それは正解ではありません。
実は子供の虫歯に限っていればブラッシングは虫歯予防に十分なエビデンスはありません。
つまり歯磨きしていても虫歯になることがあるということです。
原因は食生活です。「食生活と身体の退化〜先住民の伝統食と近代食、その身体への驚くべき影響〜」という本にも紹介されています。作者は世界中の未開の地を訪れ伝統的な食物から加工食品に変わることで虫歯や歯周病、不正咬合が増えたことを発見しました。砂糖を多く含む近代食を食べることで今までよりも虫歯に悩むことのなかった人たちが、急に虫歯に悩むようになっていっているのです。これは「子供の虫歯予防は食生活が全て・・4人の子供に歯を磨かせなかった歯科医の話」黒沢誠人著にもあります。自分の子供のブラッシングを中止させ良く噛むことが多い昔ながらの粗食にすることで虫歯を予防したという話です。
よく「甘いものを食べていてもブラッシングしていれば虫歯にならない」という話を聞きますがこれは嘘です。特に子供に限って言えば虫歯予防は食事が大きな割合を占めています。もちろんブラッシングも歯肉炎の予防や正しい口腔ケアの意識向上のためには非常に大きな役割を示しますがう蝕予防においては食事の見直しにかなうものではありません。
しかし、現在の食生活の中でいきなり玄米を中心とした粗食にしていくのはハードルが高いかもしれません。当院でオススメしているのは先の黒沢先生の著書でオススメしている虫歯予防の3か条を守ることをオススメしています。
①おやつは時間を決める。
②夕食前1時間は飲食しない。
③甘い飲み物を冷蔵庫に買い置きしない。
⭐️もちろん歯磨きの習慣も大切です。
具体的な内容は診療室でもお伝えしています。ぜひ疑問に思った方はお聞きいただければと思います。ちなみに大人の虫歯予防にはブラッシング抜きでは考えられません。あくまでも子供の虫歯予防についてです。
参考文献
世界最強の歯科保健指導 岡崎好秀著 クインテッセンス出版
「子供の虫歯予防は食生活が全て・・4人の子供に歯を磨かせなかった歯科医の話」黒沢誠人著